すこっち少しウィスキーのはなし

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 世界の5大ウイスキーは、スコットランド(右の地図の緑色のところ)のスコッチウイスキー、アイルランドのまろやかな風味を特徴としたアイリッシュウイスキー、樽の香りが特徴のアメリカのバーボンウイスキー、軽く穏やかでバランスの良いカナディアンウイスキー、そしてジャパニーズウイスキーだそうです。近頃は日本のウィスキーもいろいろな賞をもらって評価が高まっているそうです。その日本のウィスキーもTVで有名になったように竹鶴政孝さんがスコットランドで勉強して持ち帰った技術が元になっています。スコッチウィスキーは、大麦麦芽(モルト)の乾燥に使用のするピート煙からのスモーキーな香りが特徴です
  Kaggeleにスコッチウイスキーのデータがあった(これです)のでダウンロードしてみました。もともとは、グラスゴーのストラスクライド大学のデータだそうです。現在スコットランドで稼働している蒸溜所は128箇所だそうですが、データはそのうちの86蒸溜所です。その蒸溜所で作られたシングル・モルトウィスキーの12の味覚に0~4点の点数が付けられています。
 因みにシングルウイスキーとは、「単一蒸溜所で蒸溜されたモルトウイスキー またはグレーンウイスキーのみからなるウイスキー」の事で、スコッチウィスキーでもジョニーウォーカーだとかヘイグだとかバランタイン・・のようなブレンドされたものではありません。日本で言えば、山崎・余市・知多(グレーンウィスキー)などがシングルです。

 86蒸溜所のウィスキーのフレーバーマップを作ってみました。多変量解析の主成分分析を使ってみました。主成分分析を使えば沢山の項目(次元)を2次元に圧縮出来るので、縦横表示が出来て直感的に分かりやすいのです。
左図は各蒸溜所を場所別に色分けしています。右は各成分の方向です。精度は高くないですが、スモーキーなアイラ島のウィキーが右側に来ています。
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 蒸溜所の点数データをクラスター分析してみました。クラスター分析とは、異なる性質のものが混ざり合った集団から、互いに似た性質を持つものを集める分類方法です。与えられたデータを外的規準なしに自動的に分類する手法なので「教師無しの分類法」と呼ばれます。方法はいくつかあるのですが、階層クラスタリングのウォード法(最小分散法)を使いました。結果は4割程度しか説明が出来ていないので「まぁ、似てるかな」という感じです。エクセルでも出来るようですが、上の主成分分析同様 R言語 で計算しました。
 クラスター分析は、アンケート調査やWebの検索履歴などで得た情報で分類し、その顧客にあった情報を提供するなどマーケティングなどでも使われています。
 4分類した結果をレーダーチャートにしました。全データの平均値も表示しています([全体])。みな似た感じですが、分類Cだけ特徴があるようです。右側は各蒸溜所のレーダーチャートです。分類A~Dの蒸溜所を選択してください。下にWikipediaなどから拝借した解説を載せています。


個別の蒸溜所


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  1.  元の蒸溜所データの地理座標系を変換して地図に表示しました。地図上の●の数字と右側の蒸溜所名と対応しています。地図上の●にマウスを乗せるとその蒸留所のデータ(場所・評価点数・解説)が表示されます。解説は、主にWikipedia に記載されているものです。右の蒸溜所リストをクリックすると地図が該当場所に移動・データが表示されます。
  2. 下の[3分類][4分類]はクラスター分析で3/4分類した結果を地図の●の色で区別しています。
  3. [Body]~[Floral]を選択すると各蒸溜所のその項目の点数で地図左上の色で色分けします。たとえば、[Smoky]を選択するとピンク色で囲んだアイラ島の4・22・58・59などが4点の赤●で表示されます。●が重なりあい見づらいのでズームしてみてください。
地図を元に戻す

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       左のグラフはONSRPI(日本の)統計局CPIを大胆に1987年を100に置き換えたもの。ウイスキーの価格は、イギリスでは30年間で4倍になっているのに、日本は一時は3割以上下落した。最近のハイボールブームのせいか最近ちょっと持ち直しているが、それでも2割低下。確かに、昔は高かった。
       下のグラフも出典はONS。やはりウィスキーのシェアは英国が圧倒的。ほとんどがスコッチウィスキーだと思いますが、北アイルランド(英国領)産のアイリッシュウィスキーやイングリッシュウィスキー(イングランド)も含まれています(はずです)。
      英国内の飲料(Beverage)のシェアではソフトドリンクが一番。ウィスキーは25%。ビールからジン・ジュネバ※までの酒類(Liquor)の中では40%です。
      ※ジュネバ:ここでgenevaという表記があるのが分からないのですが、genevaとはオランダ・ジンの事です。(想像ですが)もともとイギリスのジンはオランダから渡ってきたものだからだと思います。



      ここから下はSWA(Scotch Whisky Association)の2018年のデータです。

      • スコッチウイスキーは、スコットランドから41ボトル/毎秒で世界175のマーケットに出荷されている。
      • ボトルを端から端まで並べてると約35万キロメートル(月までの距離の90%)
      • スコッチウイスキーの2018年の輸出額は47億ポンド(前年比約8%) 輸出ボトル数は12.8億本(前年比3.6%増)
      • スコッチウィスキーは、スコットランドの飲食品輸出の70%、英国の飲食品輸出の21%、英国の全輸出の1.3%
      • スコッチウイスキー業界の総付加価値(GVA)は、55億ポンド
      • スコッチウイスキー業界の雇用者数は、4万人以上(英国全土)。1万人以上(スコットランド うちハイランドや島々の田舎地帯:7万1千人)
      • スコットランドの倉庫では約2000万の樽で熟成されている
         (スコッチウィスキーと呼ばれるにはスコットランドの樽で少なくとも3年間熟成しなければなならい)
      • スコットランドのスコッチウイスキー蒸留所は、現在128が稼働。

      2018年 スコッチウィスキーの輸出先




      日本は数量ベースでは5番目に入っているが金額ベースではTop10入りしていない。日本が輸入するのはお安いものが多いのだろうか。と思って、両方にランキングされている国の単価を計算するとかなり差があるようだ。米国・シンガポールは高いが、フランス(最低)・ドイツ・スペインは安い。金額には運賃が入っているのかな?・・・だとすると、数量でスペイン・日本・ドイツと並んでいるのだから金額ベースでもリストされて良いような気もするのだが???

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      おしまい

      編集後記:面倒な作業をしましたが、好きなものだと気合いが入ります。スコットランドはゲール語が色濃く残っているようで蒸溜所の名前もゲール語が多いらしく読み方が難しい。GLEN...という名前が多いが GLEN とはゲール語で「谷」を意味するとの事  記:高額酒税納税者